梅雨に向かい、清涼感のある紫陽花について考える。230605Sa
この記事についているタグ:営業佐藤です
こんばんは。アナログ・ヒゲおやじ・佐藤です。今年は、異常に暖かく雪解けが早く進み、春スキーの雪が無くなったり
早々と台風が日本の近くを通過したり、梅雨前線が早くも現れたりと
季節のペースが異様に早く進んでいるようですね。
関東も今週の後半には梅雨入りするのでは…
梅雨の季節の花と言えば紫陽花(アジサイ)ですが、その花色に関しては
みなさん既にご存じの様に、植わっている土の酸性度(pH・ペーハー)によって
決まっています。
酸性の土に植えると青くなり、アルカリ性の土に植えると赤くなります。
酸性の土に植えられている紫陽花は 青い花色になります。 |
「中学校の理科で習った、リトマス試験紙でしょ」と思った方、
記憶力と着眼点は素晴らしいのですが、違います!
リトマス試験紙では青→赤は酸性です。赤→青の変化はアルカリ性になります。
紫陽花の花の色の変化と酸性度 と リトマス試験紙の色の変化は真逆ですね。
紫陽花の花色が土の酸性度に左右されるのは、花の中にアントシアニンという物質が
含まれていて、それが酸性の土の中に多く含まれているアルミニウムと結合して
青色を発色させます。 土の中のアルミニウムを花まで運ぶのは根から土の中の水分を
吸収しているからですね。
土をアルカリ性にするのは、土に含まれているカルシウムです。
したがって
『青い花の紫陽花を育てたければ、アルミの支柱を建てて、赤い紫陽花を作りたければ牛乳を撒けば良い』…なことはウソです。
紫陽花の花用のpH改良肥料が在りますので、それを使ってくださいね。
ちなみに真逆の反応をするリトマス試験紙ですが、こちらも植物と関係は深いのです。
リトマス試験紙は、試験紙を「リトマスゴケ」から採取された色素「リトマス」を
アルコール溶液に薄い塩酸やアンモニアを混ぜた溶剤に漬けたものです。
ところで、東京の庭で咲いている 紫陽花をみてみると 青い花が多くて 赤い花は少ない気がしませんか? つまり酸性の土壌が多い ということ?? |
と私は思っていたのですが、
間違いではないのですが、 大気汚染による影響より
そもそも雨の多い日本では、雨により地中のカルシウム分が流されやすく、
土壌が酸性になりやすいとのこと。……そうだったのか…
最近、人気の高い白い花の紫陽花アナベル こちらは花にアントシアニンを持たない品種で 今は各種交配により品種改良が進み 種類も多くなっています。 |
…と今回は季節の花 紫陽花について説明しました。
梅雨のジメっとしたなかで清涼感が在り、花の時期も長く
徐々に変化する色合いも楽しめて素晴らしい花なのに
「移り気」 「浮気」 とかネガティブな花言葉が多いのは残念ですよね。
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