『地窓からの景色がお出迎え。室内から見る眺望、世田谷区Y様邸』
こんにちは、 設計の遠藤です。 昨日は、台風がやってきたかのような大雨でした。 雨の多いこの時期、外の工事の調整も大変ですが、 工事完了後の完成写真撮影もなかなか 日程調整が難しくなっております。 そんな中、先日の日曜日 雨がふる直前に完了写真が撮ることができました。 世田谷区Y様邸です。 (店長の記事がこちら) |
(お店のアガパンサスが咲きはじめました)
すてきな、作品ができましたので少しづつご紹介させていただきます。
今回は 「地窓からの景色 ...編」
施工前→ |
地窓からの眺めです。
この部分はY様がご計画をされ、
当店で、お手伝いさせていただきました。
(窓の外側の工事です)
地窓を中から見て、少し斜(ハス)に構えたところに小柄のヤマモミジを配して、
その周りに、オタフクナンテン、マホニアコンフューサ、フイリヤブランと
お手持ちのアジサイも、端にそえさせていただきました。
いかがでしょうか、
とてもすてきな景色が出来上がったと思います。
地窓とは、
床と接する低い位置に設けられていた日本の伝統的な窓で、
和室に多く、あかりとりや換気に使われてきたようです。
現代では、他の高窓などと組み合わせてより積極的な換気窓として、
やわらかな採光を取り込むためのものとして、採用される事が多くなっています。
では、実際に地窓が出来上がったら、それだけでいいでしょうか?
換気や、採光は取れるかもしれませんが、
それだけでは完成ではありません。
現代の建築で地窓の計画される場所は、
玄関ホールの中や、玄関からまっすぐ向かった突き当りの場所に多く、
そこは、とても人目のつく、意匠的にも重要な場所がほとんどです。
地窓の外を何もしないと、隣地の塀や庭が見えたりするだけで、
とても残念なものとなってしまいます。
新築施工時には、あまりそれを意識していない計画が結構あるもので、
地窓の効果を引き出せていない残念な事例もたくさんあります。
Y様邸も、
玄関のちょうど真正面に地窓があり、
Y様ご自身が、この部分の景色をとても気になさっておられて、
当店に、ご相談をいただきました。
外から撮った写真です。
地窓の外に植栽を計画する場合の一番重要な事は、
窓下まで植栽の地盤をあげる必要がある事です。
今回は化粧ブロックでおよそ50cmほど地面は高くしています。
これをする事で、
室内から見たときにより自然な景色をつくる事ができるようになり、
その景色を切り取った絵画のようなオシャレな眺めを楽しむことができます。
ここ(地窓の外)は、対象物が家の外にありながら、
家の中のインテリアや、絵画のような調度品でもある部分です。
とても重要な場所なので、
お時間と、そして少しご予算をかけて植栽計画する事をお勧めします。
すこし気が早いですが、
Y様邸では、
地窓からの景色が、
現在の初夏の新緑から、秋には紅葉の景色に変化します。
Y様、工事のご依頼いただきありがとうございました。
秋の紅葉が、とても楽しみです。
ご近所なので、
ちょくちょく様子を見にお邪魔させていただきたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
ではまた。^_^
170622