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正しく安全な境界塀の一例。目黒区のH様邸の場合。200803Sa

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こんばんは。アナログ・ヒゲおやじ・佐藤です。

「長い梅雨のトンネルを抜けると、そこは酷暑の夏だった」
…と文学調に表現しても、涼しくなるわけでもなく…
皆様、体調管理を十分にされていますか?

感染防止のマスクの中は蒸れ蒸れですが、水分の補給を忘れず
休憩を入れながら乗り切りましょう。

さて今回は、地盤面に高低差のある境界塀の
正しい作り方の一例をご紹介いたします。
境界塀は狭いところで作業する必要があり、お互いにスペースが無いため
ブロック塀の控え壁が無いところも多いのですが、それでは危険です。
また土留めをブロックで行うことも、お勧めできません。




図面01


計画図はこのようになります。
土留め部分はRC造でその上にブロック塀+フェンスです。
ブロックは土に接する(埋まる)ことの無い様に
計画されています。
コンクリート厚もベース部で150mm、
立ち上がり部で120mmとなっており
鉄筋の被り厚も確保されています。

DSC_0086


既存のブロックを撤去した後
基礎のベースを打ちます。
DSC_0082


配筋をしてから立ち上がりの枠を付け
コンクリートを流し込みます。

狭いところで施工するのは大変ですが
ここが肝心。
DSC_0101

枠をバラすとこのように
コンクリートの壁が出来上がります。
この壁で土圧を支えます。
DSC_0122

後はブロックを積んで
フェンスの足を建てたあと
天端を均してフェンス本体を
掛けます。
完工


     隣地のタイルの塀との接合部にマスキングテープが
     貼ってありますが、それは接合部にコーキングをするためです。
     隣地の塀とは独立して建てるときに、振動などでモルタル目地に
     ひびが入ることが有るので、それを防止するために弾性のある素材の
     コーキング材を使用します。

     近頃、ブロック塀の構造について厳しくなる傾向があります。
     住環境の安全のためなので必要な部分でもあります。
     控え壁のない高い塀・ひびが入った塀・傾いた塀等
     危険と感じる塀が有りましたら、一度ご相談ください。
     


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